
アナフィラキシーとは
アナフィラキシーは、食物・薬・ハチ刺されなどをきっかけに急激に生じる、全身の重篤なアレルギー反応のことを言います。
呼吸困難や血圧低下を引きおこし、命に関わることもあるため、「迅速なアドレナリン投与」が最も重要な治療となります。
これまで、自己投与できるアドレナリン製剤としては注射タイプの「エピペン」が主流でした。
一方で、
- 注射が怖くて使えない
- 緊急時に打つ自信がない
- 教師や親が打つのをためらってしまう
という声も少なくありませんでした。
ネフィーについて
そこで登場したのが、鼻に噴霧するタイプのアドレナリン製剤「ネフィー点鼻液」です。
特徴は、「注射ではなく点鼻で投与できる」ことです。
鼻の粘膜には毛細血管が豊富に存在するため、点鼻でも注射同様、速やかな効果が期待できます。
使用タイミングはエピペンと同様です。
かゆみ、発疹などの通常のアレルギー反応に加え、
- 繰り返す嘔吐
- 咳込み
- 息苦しさ
- 声のかすれ
- ぐったりしている
- 意識がぼんやりする
といったアナフィラキシーを疑う症状がみられたら、迅速にネフィーを使用(鼻に噴霧)します。
注意点
日本国内で効果についてのデータがあるのが、現時点で7歳以上の患者のみとなっており、7歳未満の患者に対する効果、安全性は確立されていません。
また、ネフィーはあくまで「緊急時の補助治療薬」であり、使用後に症状が一旦改善しても再度悪化することがあるため、使用後は必ず速やかに医療機関を受診する必要があります。
当院にてネフィーの処方は可能となっておりますが、登録医でないと処方ができないため、受診日に登録医がいるかどうか、受診される前に一度ご確認ください。
また通常、薬局には在庫がないことが多く、取り寄せ対応となります。
最後に
アナフィラキシー治療で最も重要なのは、「必要なタイミングで、ためらわずアドレナリンを使うこと」です。
ネフィーは、「注射が怖くて使えないかもしれない」という不安を減らし、治療の選択肢を広げてくれる新しい薬です。
一方で、実際の緊急時には落ち着いて使用できるよう、日頃から使い方を確認しておくことがとても大切です。
詳しくは、ネフィー公式サイト もご参照ください。


