
亀頭包皮炎(きとうほうひえん)とは、亀頭(おちんちんの先端)や包皮に炎症が起きた状態です。
包皮の赤み、かゆみのほか、排尿時に痛むため、子どもの場合おしっこを嫌がることもあります。
子どもから大人まで、誰でもかかる可能性があります。
きっかけは汚れた手でさわることが多いです
幼児や学童期の男子では、自然包茎と衛生不良によって起こることがほとんどです。
性病ではありませんから、人にうつる心配はありません。
きっかけは、汚れた手でさわるなどの行為による不衛生な状態、強引に包皮をむいた刺激、ズボンのチャックで傷つけてしまったなど様々です。
小さなお子さんは包茎のため、おちんちんを清潔に保つのが難しいことがあります(子どもの包茎自体は自然なことで問題ではありません)。
まず確認すべきは「おしっこが出ているかどうか」
すぐに病院を受診すべきタイミングは、包皮が腫れ上がるせいでおしっこができなくなってしまっているときです。ただ、この状態まで悪化していることはまれです。少し赤く腫れてしまっていても、大慌てすることはありません。
少し赤くなっているけれど、おしっこが問題なくでき、本人もあまり痛がっていないということであれば、自然に改善することも期待できます。数日間は入浴時におちんちんを優しくしっかり洗浄することを心がけて様子を見て良いでしょう。
もし改善がないときは、受診してください。何度も繰り返すケースでも、受診し相談が必要です。
治療は塗り薬や飲み薬を使用します
病院で治療する際には、原因に応じた塗り薬(抗菌薬・抗炎症薬)を使用します。
腫れや痛みの程度が強いときには、抗生物質の飲み薬を処方することもあります。
また、再発予防のためご自宅では以下のような点に気をつけてください。
- 毎日ぬるま湯で優しく洗う
- 包皮の中も、自然な力でむける範囲で包皮をむいて洗い、よく乾かす
- 石けんの使いすぎには注意(刺激が少ないものを使用)
- 清潔な下着に毎日着替える
- 汚れた手でおちんちんを触らないように伝える。