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ニキビ治療薬「ベピオ」シリーズの使い分けポイント|横浜市青葉区にある内科、小児科、家庭医療-ファミリークリニックあざみ野

ニキビ治療薬「ベピオ」シリーズの使い分けポイント

成分と基本の仕組み

  • いずれも有効成分に 過酸化ベンゾイル (BPO) を含み、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌し、毛穴の詰まり(角栓)を改善する働きがあります。BPOは「ベピオ」という商品名の由来にもなっています。
  • 抗菌薬(抗生物質)とは異なるため、菌が薬に慣れてしまう「耐性菌」を起こしにくい特徴があります。
  • 顔だけでなく、背中など体幹部にも使用が可能です。

 

それぞれのタイプと使いやすさの違い

製剤名 主な特徴 こんな方におすすめ
ベピオゲル/ベピオローション 肌に塗ってそのまま置くタイプ。濃度は2.5%。
衣類や寝具の脱色、肌刺激が気になる場合がある。
12歳以上から。
刺激に耐えられる、背中や体ではなく顔中心
ベピオウォッシュゲル 濃度は5%(従来の2.5%より高め)だが、塗って5〜10分後に洗い流す「ショートコンタクトセラピー」が可能。

肌への接触時間が短く、脱色リスク・刺激感が軽減されている。

9歳から使用可。

肌が敏感・刺激で治療を続けにくかった方、衣類や寝具の脱色が気になる方、背中や体のニキビ、小学生でニキビ治療を始めたい方

 

使い方・注意点(ベピオウォッシュゲルを例に)

  • 使用頻度:1日1回(夜がおすすめ)。顔・首・背中・胸などニキビが出やすい部分に使用できます。
  • 使用方法:①洗顔後、適量を手に取り塗布→②5〜10分後にぬるま湯で十分に洗い流す→③保湿ケア。
  • 副作用:使用開始から赤み・ヒリヒリ・乾燥・皮むけが出ることがあるため、開始初期は少量・時間を短めに使用することがおすすめです。
  • 使用できない方:ベピオにアレルギー・接触皮膚炎の既往がある方には向きません。

 

どれを選ぶ?選び方の目安

  • 顔だけで、肌刺激が気にならない → ベピオゲル/ローションでもOK。
  • 肌がデリケート、または背中・体にも広範囲に使いたい → ベピオウォッシュゲルが使いやすい。
  • 学生・小学生でニキビ治療を始めたい → ベピオウォッシュゲルは9歳から使えるので使いやすい。

まとめ

2025年発売の「ベピオウォッシュゲル」は、従来のベピオゲル・ローションと 同等の効果が期待されつつ、「洗い流すタイプで刺激と脱色リスクを軽減」した仕様=継続しやすく使いやすい、という特徴があります。
ニキビ治療は「続けること」が非常に重要ですので、ご自身の肌の状態・ライフスタイル・使用のしやすさを考えて、受診時に医師と相談しながらご自身に最適な薬を選んでいきましょう。