
「血圧が低いので朝がつらい」「立ちくらみが多い」「夏になると調子が悪い」と感じる方は少なくありません。
特に夏は、汗をかいて水分や塩分が失われることや、血管が広がりやすくなることから、血圧が普段よりさらに低下しやすい季節です。
その結果、めまい、立ちくらみ、だるさなどの症状が現れることがあります。
よくいわれる夏にだるさや倦怠感をもたらす「夏バテ」は、低血圧が一因となっていることがあります。
夏バテは夏の始まりの時期に多くみられますが、これは暑熱順化、すなわち体の暑さに対する慣れが済んでいないため、血圧の調整がうまくいっていなことも原因として考えられます。
低血圧の原因はさまざま
体質的に血圧が低い方もいれば、脱水、貧血、内分泌疾患、心臓の病気、薬の影響などが原因となることもあります。
また、高血圧で降圧薬を服用している方でも、夏場は血圧が下がりやすく、薬が効きすぎてしまうことがあります。
「以前よりふらつく」「立ち上がるとクラっとする」といった症状がある場合は医師に相談しましょう。
季節に応じて薬の量を調整することが適切な場合もあります。
日常生活でできる低血圧対策
高血圧と違い、低い血圧を上昇させる薬は実はあまりありません。
そのため、低血圧に対する治療は日常生活における工夫がまず第一となります。
たとえば次のような工夫が役立ちます。
- こまめな水分補給を心がける
- 汗をたくさんかく場合は、適度な塩分補給も意識する
- ウォーキングや下肢の筋力トレーニングなどの適度な運動を続ける
- 急に立ち上がらず、ゆっくり体を起こす習慣をつける
- 長時間の立ちっぱなしを避ける
通常、塩分摂取は高血圧予防のために制限されるものですが、低血圧で症状がある人に限っては1日に8〜12g程度と、やや多めの摂取が推奨されます。
同時に汗をかく時期は特にですが、水分もたくさんとるようにしましょう。
運動で大事なのは膝から下の筋肉です。
ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、この部分の筋肉を使うことで足にたまった血液を心臓へ戻しやすくなります。
下肢の筋力を保つことで血液のめぐりがよくなり、低血圧による症状の改善につながります。
こんな時は受診を
単なる体質と思っていた低血圧でも、以下のような場合は病気が隠れていることがあります。
- 失神した
- 胸の痛みや息切れを伴う
- 動悸が強い
- 急に血圧が低くなった
- 日常生活に支障が出るほどのめまいやふらつきが続く
このような症状がある場合は、原因を調べるために医療機関で相談することをおすすめします。
低血圧は「体質だから仕方ない」と我慢されがちですが、生活習慣の工夫や原因の見直しで改善することも少なくありません。
特に暑い季節は体調の変化に注意し、気になる症状があればファミリークリニックあざみ野でお気軽にご相談ください。


