
口唇ヘルペスは、唇やその周りに水ぶくれができ、軽い痛みを伴う感染症です。口唇ヘルペスは再発しやすく、免疫力が低下したときに何度も繰り返すことが特徴です。今回は、口唇ヘルペスの一般的なお話と、最新の予防療法であるPIT療法(Patient Initiate Therapy)について解説します。
再発を防ぐために
口唇ヘルペスは、疲労、発熱、生理前など、ストレスの多い時期に再発しやすいとされています。
日光への暴露も口唇ヘルペスを誘発する要因の一つとされています。
ストレスや免疫力の低下を避けることや、日焼け止めクリームを唇に塗ることは、予防に効果的です。
それでも再発してしまったときには、早期に治療を開始することで症状が軽減できる可能性があります。
PIT療法
PIT療法(Patient Initiate Therapy)は、患者さんが自分の症状を早期に察知し、薬を事前に服用する方法です。口唇ヘルペスの症状が始まる前、特にチクチク・ピリピリした違和感を感じた段階で薬を服用することで、症状を軽減したり、発症を防いだり、病状の期間を短縮することができます。
最近、1回きりの内服で予防が完了する「アメナリーフ」という新しい薬が登場し、予兆を感じた際に一度だけ薬を飲めばよいという簡便性から注目されています。
最後に
口唇ヘルペスは一度出ると大変煩わしく、生活に支障をきたすこともあります。早期の予防を徹底することで症状を軽減し、再発を防ぐことができます。ストレスの回避や免疫力向上につとめることに加え、「PIT療法」をうまく取り入れることで快適な生活を送れるよう心がけていきましょう。
参考: マルホ社 口唇ヘルペス情報サイト