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過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群(IBS)は、腸に炎症や異常がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などの症状が続く病気です。ストレスや食生活の影響を受けやすく、生活の質を大きく左右することがあります。
過敏性腸症候群の方におすすめの食事
食事が症状に大きく関係するため、低FODMAP(フォドマップ)食が注目されています。FODMAPとは、腸で発酵しやすい糖類のことで、これを多く含む食品を摂るとガスが溜まりやすくなり、腹痛や膨満感が悪化することがあります。
避けたほうがよい食品(高FODMAP食品)
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ)
- 小麦製品(パン、パスタ、うどん)
- 豆類(大豆、レンズ豆、ひよこ豆)
- 特定の野菜・果物(玉ねぎ、にんにく、りんご、梨、スイカ)
- 人工甘味料(ソルビトール、マンニトール)
食べてもよい食品(低FODMAP食品)
- 米、玄米、そば
- 肉、魚、卵
- にんじん、ほうれん草、トマト、ナス
- バナナ、イチゴ、柑橘類
- ナッツ(アーモンド、ピーナッツを少量)
6週間、低FODMAP食を続けたことで過敏性腸症候群の方の80%に症状の改善がみられたとの報告があります。
ただし低FODMAP食はすべての人に当てはまるわけではなく、少しずつ試しながら自分に合った食事を見つけていくことが大切です。
日常生活の注意点
1. ストレス管理
IBSの症状はストレスによって悪化しやすいため、リラックスする時間を確保することが重要です。
- 深呼吸や瞑想、ヨガを取り入れる
- 適度な運動(ウォーキングやストレッチ)を行う
- 十分な睡眠をとる
2. 規則正しい食生活
- 1日3食を決まった時間に食べる
- よく噛んでゆっくり食べる
- 食事の間隔を空けすぎない(空腹時に症状が悪化しやすいため)
3. カフェイン・アルコールの摂取を控える
- コーヒーや濃いお茶は腸を刺激するため、適量にする
- アルコールは腸内環境を乱すため、できるだけ控える
4. 水分をしっかりとる
- 1日1.5~2Lの水を飲むことで、便通をスムーズにする
- 炭酸飲料や冷たい飲み物は控えめにする
5. お腹を冷やさない
- 冷たい飲食物の摂取を控える
- 寒い季節は腹巻きやカイロを使う
まとめ
過敏性腸症候群(IBS)は、ストレスや食事によって症状が左右されるため、自分の体に合った食事と生活習慣を見つけることが大切です。特に低FODMAP食を取り入れながら、ストレスを減らし、規則正しい生活を心がけることで、症状を軽減できる可能性があります。
また、IBSと似た症状の病気には、炎症性腸疾患(クローン病や潰瘍性大腸炎)などが隠れていることもあります。症状が続く場合は、自己判断せずに医師に相談し、大腸カメラなどの検査を受けることが重要です。