
やけど(熱傷)は、熱や火、熱い液体、蒸気、油などによって皮膚やその下の組織が傷つくことです。
軽いものから重いものまであり、最初の対応とその後のケアがとても大切です。
やけどをしたら、まず最初にやること(応急処置)
1. すぐに冷やすことが最優先!
– やけどをしたら、できるだけ早く冷たい水で15〜30分冷やすようにしましょう。
– 洋服の上からやけどしている場合も、服の上から水をかけて冷やしてOKです。
– 氷を直接あてるのはNG!(凍傷の危険があります)
2. 水ぶくれ(水疱)はつぶさない
– 水疱の中の液は皮膚を守ってくれています。自分でつぶさず、そのままの状態で受診しましょう。
3. 何もぬらないで病院へ!
– 軟膏や家庭用のクリームなどは塗らず、清潔なガーゼやラップで覆って受診してください。
病院ではどんな治療をするの?
やけどの「深さ」や「広さ」によって治療内容が変わります。
軽い場合(赤みやヒリヒリ、浅いやけど)
- 冷やした後、軟膏や保湿剤で治療します。
- 傷が乾燥しないように、ガーゼやフィルムで保護します。
水ぶくれや皮がむけた場合
- 水ぶくれを処置したり、感染予防のための薬を使います。
- 化膿しないように、こまめなガーゼ交換が必要になります。
深いやけど(皮膚が白くなる・痛みが少ない)
- 皮膚の深い部分までダメージがある可能性があります。
- 専門の治療が必要になり、皮膚移植を行うこともあります。
感染に注意!
やけどした部分は細菌が入りやすく、感染のリスクが高いです。特に受傷してから3〜5日目は感染が起こりやすい時期ですので注意して観察するようにしましょう。
感染のサイン
- 赤みが強くなってきた
- 腫れてきた
- 膿が出る
- 熱が出た
- 患部がズキズキ痛む
おうちでのケア(ホームケア)
- 清潔に保つ
- 指示された通りに、ガーゼ交換や消毒・塗り薬を続けることが大切です。
- 石けんや刺激の強い洗剤は使わないようにしましょう。
- 水道水で洗うのは問題ありません。
- 乾燥させない
- やけどは「湿潤環境(うるおい)」を保つと早くきれいに治ります。
- 自己判断でガーゼを外したり、薬をやめたりしないようにしましょう。
- 紫外線を避ける
- 治ってきた肌は紫外線に弱く、色素沈着が残りやすいです。
- 外出時は帽子・長袖・日焼け止めでしっかりガード!