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花粉症というと春のスギやヒノキを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、雑草の花粉も花粉症の原因になります。
雑草花粉による花粉症は、夏(主にイネ科)から秋(主にキク科)にかけて症状が出ることから、「夏秋型の花粉症」とも言えます。
症状は、春の花粉症と同じように
・くしゃみ
・鼻水
・鼻づまり
・目のかゆみ
などがみられます。
雑草花粉は、スギ・ヒノキ花粉と異なり、飛ぶ距離が短いのが特徴です。
身近にある雑草が原因となるわけですから、遠いところから飛んでくるスギ花粉などと異なり、花粉の発生源に近づかないという対策を取ることが可能です。
原因となる主な雑草と時期
夏の花粉症(主にイネ科)
・原因:カモガヤ、ネズミホソムギ(ネズミムギ)、オオアワガエリ など
・時期:4月下旬〜7月頃(初夏がピーク)
秋の花粉症(主にキク科)
・原因:ブタクサ、ヨモギ、カナムグラ など
・時期:8月下旬〜10月下旬頃
雑草花粉症の特徴
飛散範囲
雑草花粉は、数十メートル程度しか飛ばないとされており、
公園、河川敷、空き地など、雑草が生えている場所の近くで症状が出やすいのが特徴です。
イネ科花粉症の特徴
イネ科の花粉症では、
・メロン
・スイカ
などを食べた際に、口の中や喉がかゆくなる「口腔アレルギー症候群(OAS)」を合併することがあります。
キク科花粉症の特徴
咳が出たり、喘息の症状が悪化したりすることがあります。
日常生活での対策
発生源を避ける
公園、河川敷、空き地など、雑草が多い場所への立ち入りはできるだけ控えましょう。
庭の管理
自宅の庭に雑草がある場合は、花粉が飛ぶ前に草刈りを行いましょう。作業時はマスクの着用が大切です。
外出時の工夫
マスクや花粉症用のメガネを着用し、花粉の吸入や付着を防ぎましょう。
帰宅後のケア
手洗い、洗顔、可能であればシャワーで花粉を洗い流しましょう。
治療について
症状が続く場合は医療機関を受診してください。
検査、治療は春の花粉症と概ね同じです。
血液検査などのアレルギー検査で原因を調べ、抗アレルギー薬などによる治療を行うことで、症状軽減を目指します。


