
気管支喘息(喘息)とは
気管支喘息は、なんらかのアレルギー反応により気管支に炎症が起こる病気です。炎症を起こした気管支は収縮を起こし、咳が出たり、息がしづらくなったりします。
息を吐くときに、「ヒューヒュー」「ゼーゼー」といった音がします。これを喘鳴(ぜんめい)といいます。喘息によって気管支に収縮が起こり、空気の通り道が狭くなったことが原因で生じます。
喘息の治療には、気管支の炎症を抑えるステロイドや抗アレルギー薬、気管支を広げる気管支拡張剤を使用します。一度喘息が起きると炎症はなかなか治まらないため、最低でも1〜3ヶ月間治療が必要となります。良くなったと思い治療をやめてしまうと、ぶりかえしてしまうことがあります。
発作が起きたとき
発作時の治療薬(気管支拡張薬)を使って発作をしずめることが最優先です。発作時の治療薬を使っても状態が良くならない場合は受診が必要です。
爪や唇の色が悪い、呼吸をするときに胸がぺこぺこへこんだり、肩が息をしている、呼吸の回数が多い、活気がないなどの症状は危険なサインです。このような症状があるときも急いで受診が必要です。
喘息のQ&A
①ヒューヒュー、ゼーゼーしていたら喘息ですか?
3歳未満のお子さんでは、気管支が未発達で細いため、風邪をひいただけでも喘息発作のような状態になることがあります。1度喘鳴が出現したり発作があったとしても、それだけで喘息の診断とはなりません。特に乳児期に喘息発作のような状態になることを「喘息性気管支炎」と呼ぶことがあります。喘息の診断は、発作の頻度や、ほかにアレルギーがあるか、家族歴があるかなどの情報を集め、経過をみて判断されます。
②発作がおさまっているので薬を中止してもいいですか?
喘息の治療のゴールは、発作の症状をしずめることではなく「長期間発作が起こらないようになり、健康な方と変わらない生活を送ること」です。そのためには、吸入ステロイドや抗アレルギー薬を長期間使用し、気管支の炎症がまったくない状態までもっていく必要があります。症状がおさまっていても気道に多少でも炎症が残っていると、風邪や天候変化などのちょっとした刺激で喘息の発作が再燃する可能性があります。粘り強く治療しましょう。
③吸入ステロイド薬を長く使い続けて大丈夫ですか?
吸入ステロイド薬は直接気道、気管支に届くため、飲み薬のステロイド薬に比べ1/1000の量で同等の効果が得られ、全身性の副作用が少ない、安全な薬です。吸入ステロイド薬による治療が一般化してから、長期使用による副作用は問題になっておらず、喘息死や喘息発作による入院は大幅に減少しています。使用する場合は医師の指示通りにしっかり吸入することが重要です。
④ホクナリンテープは咳に効きますか?
ホクナリンテープは、喘息で狭くなった気管支を広げるための気管支拡張薬が含まれた貼り薬です。皮膚からゆっくりと薬が吸収され、その効果は24時間以上持続します。そのため、夕方にテープを貼っても明け方の咳や喘息の発作を予防することができます。ホクナリンテープを「咳止め」と勘違いされる方が多いですが、先述のとおり「気管支を広げることによって喘息による咳を抑える薬」なので、風邪のときの咳などには効果がありません。それどころか副作用の手の震えや動悸などが前面に出て苦しむこともありますので、注意して使用するようにしましょう。