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妊娠中でもワクチンは打っていいの?
妊娠中は、すべてのワクチンがNGというわけではありません。
- ✕生ワクチン(風しん、麻しん、水ぼうそうなど)
→ 妊娠中は接種できません - ◯不活化ワクチン(インフルエンザなど)
→ 妊娠中でも安全に接種可能です
妊娠中のワクチン接種はお母さん自身を守るだけでなく、生まれてくる赤ちゃんを感染症から予防する効果もあります。
妊婦さんにおすすめのワクチン3選
① 三種混合ワクチン(DPT:破傷風・ジフテリア・百日咳)
▶ 妊娠中に接種することで、赤ちゃんを「百日咳」から守ることができます。
- 百日咳は生後数ヶ月の赤ちゃんにとっては命に関わる重い病気です
- 妊婦さんがワクチンを接種することで、抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移行し、生後すぐから守ってあげることができます
- 接種時期:妊娠27〜36週ごろが理想(できれば妊娠後期に)
② RSウイルスワクチン(アブリスボ)
▶ 妊婦さんが接種することで、生まれてくる赤ちゃんのRSウイルス感染を予防できます。
- RSウイルスは乳児にとって肺炎や入院の原因になる感染症
- ワクチンを接種すると、赤ちゃんに抗体が移行し、生後6ヶ月頃までの重症化を予防
- 接種時期:妊娠24〜36週に1回接種
③ インフルエンザワクチン
▶ 妊婦さんはインフルエンザが重症化しやすいため、毎年の接種が推奨されます。
- 妊婦さんがインフルエンザにかかると、高熱による母体リスクや早産のリスクが高まります
- また、抗体が赤ちゃんに移るため、生後数ヶ月の赤ちゃんの予防にもつながります
- 安心して打てるワクチンですが、心配な方は妊娠16週以降(安定期)に接種するのもOK
まとめ
ワクチン名 | 目的 | 接種時期 | 赤ちゃんへの効果 |
---|---|---|---|
三種混合(DTP) | 百日咳予防 | 妊娠27〜36週 | 生後すぐから抗体あり |
RSウイルス(アブリスボ) | RS感染症予防 | 妊娠24〜36週 | 肺炎・入院リスクを軽減 |
インフルエンザ | 母体保護+赤ちゃんも守る | 妊娠中いつでも(16週以降が安心) | 抗体が移行する |
ワクチン接種をご希望の方は、診察時にご相談ください!
赤ちゃんの命と健康を守るために、お母さんができる「最初の予防接種」です。
不安なことがあれば、遠慮なく医師・スタッフにご相談ください。