
何らかの原因で排便の回数や量が減少したり、排便に努力や苦痛をともなう状態を便秘といいます。
乳幼児の便秘の原因
便秘の原因には、運動不足、不規則な時間帯での食事、入園・入学などの環境の変化、ストレスなどがあります。
乳幼児期に限定すると、
・離乳食の開始
・母乳から人工乳への移行
・トイレトレーニング
といったことも原因となります。
便秘のホームケア
離乳食が始まると、母乳やミルクなどの水分をとる量が減り、固形物が増えるため便秘になりやすいです。また、母乳に比べ人工乳のほうが便の水分量が減り、便が硬くなりやすいといわれています。
離乳食の内容や哺乳量、活動量を見直しましょう。便秘を理由に離乳食の段階を下げる必要はありません。
離乳食に根菜やきのこ、海藻、果物、発酵食品を取り入れてみましょう。ミルクや水、お茶など、水分を多くとらせるようにしましょう。
遊びでからだを動かして排便を促していきましょう。
綿棒浣腸は特に乳児の便秘に対して有効です。
綿棒浣腸の方法
綿棒の先にワセリンやベビーオイルなどを塗り、肛門に2~3cmくらい挿入、円を描くように綿棒を動かして肛門まわりを刺激します。綿棒の先に抵抗を感じる場合は、それ以上先に進めないようにしましょう。あわせておなかをのの字にマッサージするとより効果的です。おならが出るだけでもおなかの張りが改善し、楽になります。
トイレトレーニングについて
おむつを外しトイレトレーニングを始めると、それまでの排便習慣、環境が大きく変わってしまうため、便秘になってしまうことがあります。便秘予防のために、以下の点に気をつけながらトイレトレーニングを進めていきましょう。
・決まった時間にトイレに行く習慣をつける
食後、一定時間ゆっくり時間がとれる時間帯にトイレトレーニングをしましょう。食後30分くらいが最も便意を感じやすく、トイレトレーニングに適しています。朝食後が最適ですが、家庭環境によっては別の時間帯でもかまいません。
・自信がもてるトイレトレーニングを
トイレトレーニングの成功体験を重ねるためには、ご家族の工夫や忍耐強いサポートが必要です。お子さんが安心して排便できるよう、日頃から便秘になりにくい生活習慣を保ち、「自分でできた」ことを認める関わり続けていきましょう。
・便秘になりにくい食材の使用
離乳食の段階が上がってきたら、根菜やきのこ、海藻、果物、発酵食品を積極的に取り入れていきましょう。
・薬の使用
上記の心がけを続けても便秘になってしまうこともあります。排便時の痛みや失敗の記憶はトイレトレーニングの妨げとなり、さらなる便秘を助長してしまうこともあるため、無理せず緩下剤(マグネシウムなどの便を柔らかくする薬)の使用を検討しましょう。