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それってもしかして亜鉛不足?|横浜市青葉区にある内科、小児科、家庭医療-ファミリークリニックあざみ野

それってもしかして亜鉛不足?

私たちの体にとって欠かせないミネラル、亜鉛(あえん)
実は、日本人の約20%が亜鉛不足であることをご存じでしょうか?

亜鉛は、体の中で300種類以上の酵素をサポートしており、不足すると非常に多くの臓器に不調をもたらします。しかし、「貧血といえば鉄不足」と広く知られているのに対し、亜鉛は数多くのからだの機能に関与するため不調の原因として気づかれにくく、今まで見逃されていることがよくありました。

亜鉛がサポートしている体の主な機能

  • 傷を治す力
  • 味覚や嗅覚(においや味を感じる力)
  • 髪や肌の健康
  • 免疫力(病気への抵抗力)
  • 成長や発達
  • ホルモンのバランス

亜鉛は、健康な毎日を支える縁の下の力持ちのような存在です!

亜鉛が不足するとどうなる?

  • 傷が治りにくくなる
  • 味がわかりにくくなる(味覚障害)
  • 口内炎がよくできる
  • 抜け毛が増える、髪が細くなる
  • 肌荒れや湿疹ができやすくなる
  • 風邪などにかかりやすくなる
  • 疲れやすくなる
  • 子どもでは成長の遅れが見られることも

これらの症状が続く場合、もしかしたら亜鉛不足が関係しているかもしれません

亜鉛不足の治療

亜鉛不足が疑われるときは、血液検査で亜鉛の値を調べます。
必要に応じて、亜鉛を補う治療が行われます。

治療には、食事の改善薬による補充の二つがあります。

亜鉛を多く含む食べ物

  • 牡蠣(かき)
  • 牛肉
  • レバー
  • チーズ
  • ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)
  • 玄米
  • 大豆製品(納豆、豆腐)

特に牡蠣は「海のミルク」と呼ばれるほど、亜鉛が豊富に含まれています。

治療薬について

亜鉛補充の薬にはいくつか種類がありますが、副作用があったり、薬が高価だったりと使いづらさがありました。
最近、これらの問題を解消して発売された薬がジンタス®です。

ジンタスは従来の薬にみられた嘔気や腹痛などの消化器系副作用が少なく、また1日1回の服用で済むという簡便さがあります。

ただ、従来の薬同様、服用中は「銅欠乏」「鉄欠乏」に注意が必要です。これは、亜鉛を投与することにより腸管での銅、鉄の吸収が悪くなるためであり、治療中は定期的に血液中の銅・鉄の濃度を測って確認することが必要です。
自己判断で海外製のサプリメントを大量に摂取したりすると、これらの副作用によりかえって体に負担がかかることもあるので、必ず医師の指導のもとで治療を受けるようにしましょう。

まとめ

亜鉛は、毎日の元気を支える大切なミネラル。
「最近疲れやすい」「抜け毛が多い」「口内炎がよくできる」「肌荒れがひどい」……
そんなときは、もしかしたら亜鉛不足かもしれません。

気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください!