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ナトカリ比とは?~塩分を減らすだけじゃなく、バランスも大事~
「ナトカリ比」とは、ナトリウム(塩分の成分)とカリウムの比率のこと。
このバランスが崩れて、ナトリウムが多すぎると、血圧が上がりやすくなると言われています。
- ナトカリ比が高い(ナトリウムが多い) → 血圧が上がりやすい
- ナトカリ比が低い(カリウムが多い) → 血圧が安定しやすい
ナトカリ比の調べ方
方法:尿検査で調べる
- 朝一番の尿または24時間尿をとって、
ナトリウムとカリウムの濃度を測定します。 - 医療機関で検査可能です。
ナトカリ比の計算式(尿検査)
ナトカリ比 = 尿中ナトリウム(mEq/L) ÷ 尿中カリウム(mEq/L)
目安:
・ナトカリ比が 1.0以下 になると理想的と言われています。
※食事や体調によって数値は変動するため、継続的に見ることが大切です。
高血圧と塩分の関係
- 日本人の塩分摂取量は平均10g以上/日
- 高血圧の予防・治療のためには、6g未満/日が目標です
塩分が多いと…
→ 血液量が増え、血管に負担がかかり、高血圧や動脈硬化のリスクが高くなります。
カリウムでナトカリ比を下げる!
カリウムは、余分なナトリウムを体外に出す働きがあります。
カリウムが多い食材:
- 野菜(トマト、ほうれん草、ブロッコリーなど)
- 果物(バナナ、キウイ、みかんなど)
- いも類(さつまいも、じゃがいも)
- 海藻類、豆類、きのこ類も◎
※腎臓に持病のある方はカリウムのとりすぎに注意が必要です。医師と相談しましょう。
ナトカリ比を改善するコツ
減塩を意識
・加工食品(ラーメン、スナック、漬物など)を控える
・味付けはだし、酢、香辛料で工夫
野菜・果物をしっかり
・毎食に1皿以上の野菜を
・果物はおやつ代わりに◎
食品表示をチェック!
・「食塩相当量」に注目して選びましょう
まとめ
項目 | 目標・目安 |
---|---|
塩分(食塩相当量) | 1日6g未満(高血圧の方) |
カリウム摂取量 | 成人:1日2500mg以上(※日本人の食事摂取基準) |
ナトカリ比(尿) | 1.0以下が理想 |
気になる方は検査でチェック!
当院でも尿中ナトリウム・カリウムの検査が可能です。
生活習慣の見直しのきっかけに、ぜひ一度ご相談ください。